「人をダメにするクッション」の二大ブランド、ヨギボー(Yogibo)とMOGU(モグ)。
どちらも評判はいいけれど、店頭で座り比べる機会はなかなかありません。値段も1万円近く違うし、「結局どっちを買えばいいの?」で止まってしまう人はとても多いです。
この記事では、両ブランドの旗艦モデル——Yogibo MaxとMOGU パウダーマックス——の公式スペックを並べて、ビーズの細かさ・座り心地・価格・重さ・お手入れの5点で違いを整理しました。
先に結論だけ言うと、「どう座りたいか」より「どこに置いて、どう扱うか」で決まります。
結論|違いは「ビーズの細かさ」と「重さ」
いちばん大事な違いを一言でまとめると、こうです。
Yogibo=大きく沈み込んで「包まれる」タイプ。軽くて動かしやすい
MOGU=きめ細かいビーズで「しっとり支える」タイプ。静かだが重い
Yogiboは体をぐにゃっと受け止めて、姿勢に合わせて形が変わるのが持ち味。MOGUは0.5〜0.9mmという極小のパウダービーズを使っていて、粒感が少なく、動かしたときの「シャリシャリ音」が出にくいのが特徴です。
どちらが上というより用途が違うと考えるのが正しい理解です。
スペック比較|公式情報を並べるとこうなる
両ブランドの最大サイズ同士を、公式サイトの記載どおりに並べました。
| 項目 | Yogibo Max | MOGU パウダーマックス |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 32,890円 | 41,800円 |
| サイズ | 高さ約170 × 幅約65 × 奥行約55cm | 約縦172 × 横65 × 高45cm |
| 重量 | 約8.3kg | 約10.8kg |
| 中材 | EPS(発泡スチロール)ビーズ | パウダービーズ®(径0.5〜0.9mm) |
| カバー素材 | コットン89% / ポリウレタン11% | 綿89% / ポリウレタン11% |
| 洗濯 | アウターカバーのみ可 | カバーのみ可(本体不可) |
| 生産国 | — | 日本製 |
| 保証 | 1年(Yogibo Care加入で2年) | — |
※2026年9月時点の各公式サイト記載。価格・仕様は変更される場合があります。
Yogibo Max(ヨギボー マックス)
MOGU パウダーマックス
この表で意外なのが、カバーの素材が両社ほぼ同じだという点。綿89%・ポリウレタン11%という混率まで一致しています。つまり「肌に触れる感触」の差は、カバーではなく中身のビーズから来ているということです。
違い① ビーズの細かさ ― 音が気になるならMOGU
MOGUの中材は直径0.5〜0.9mmのパウダービーズ。一般的なビーズクッションに使われる粒より明確に細かく、粒と粒がこすれる音が出にくい設計です。
これが効いてくるのは、寝転がったとき。頭を預けると耳のすぐ横でビーズが動くので、粒が大きいと「シャリシャリ」という音が意外と気になります。クッションの上で寝落ちする使い方を想定しているなら、この差は毎日効いてきます。
一方Yogiboの中材はEPS(発泡スチロール)ビーズ。粒がある程度大きいぶん、体重をかけたときにビーズが大きく動いて深く沈み込む——あの「包まれる感じ」はここから生まれています。
違い② 座り心地 ― 「沈む」か「支える」か
ビーズの差は、そのまま座り心地の違いになります。
Yogibo:姿勢に合わせて形が変わる
ソファにも、背もたれにも、ベッドにもなる。「1台で何役もこなす」のがYogiboの強みです。縦に置けば座椅子、横に倒せばベッド、立てかければ背もたれ。170cmという高さがあるので、大人が体を全部預けられます。
逆に言うと、沈み込みが深いぶん立ち上がりにくい。ここは「人をダメにする」と言われる所以でもあります。
MOGU:しっとり密着して支える
パウダービーズは粒が細かいぶん、体の凹凸に沿ってぴったり密着します。ドカッと沈むというより、面で受け止められる感覚。腰や首まわりのフィット感を重視する人に向いています。
MOGUがもともと枕・抱き枕・腰当てといった「体を支える小物」から広がったブランドであることを考えると、この方向性は納得できます。
違い③ 重さと置き場所 ― 2.5kgの差は思ったより大きい
Yogibo Maxが約8.3kg、MOGU パウダーマックスが約10.8kg。その差2.5kgです。
数字だけ見ると小さく感じますが、ビーズクッションは抱えて動かす家具。掃除機をかけるたび、模様替えのたびに持ち上げます。この2.5kgは、日常の扱いやすさにそのまま出ます。
- 部屋の中で頻繁に動かす/女性ひとりで扱う → Yogibo(8.3kg)
- 置き場所が決まっている/安定感を重視する → MOGU(10.8kg)
どちらも幅65cm・長さ170cm前後と、1人掛けソファとほぼ同じ設置面積が必要です。「クッションだから隙間に置ける」というサイズ感ではないので、買う前に床に新聞紙を並べて実寸を確認しておくことを強くおすすめします。
違い④ 価格 ― 本体差は約9,000円、でも送料に注意
本体価格はYogibo Maxが32,890円、MOGU パウダーマックスが41,800円で、Yogiboのほうが約9,000円安いという結果になりました。
ただし見落としがちなのが送料。Yogibo公式ストアは55,000円(税込)以上で送料無料という条件なので、Max単体(32,890円)を買うと送料が別途かかります。大型商品なので、この金額は決して小さくありません。
実際に払う総額で比べたいなら、Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングの「送料込み価格」も一度見ておくのが確実です。ポイント還元まで含めると、公式より安く収まるケースもあります。
違い⑤ お手入れとへたり ― ここは正直、大差なし
ここは期待しすぎないほうがいい部分です。
洗濯は両社とも「カバーのみ可・本体は不可」。この点に差はありません。Yogiboはアウターカバーを洗濯機で洗えますが、冷水・非常に弱いモードで、他のものとは分けて洗うのが公式の指定です。
そしてへたりについて。MOGUのパウダービーズは「へたりにくい」と紹介されることが多いのですが、他社のマイクロビーズと比べて明確に長持ちするとは言い切れないという指摘もあります。ビーズクッションは構造上、使えば必ず潰れていくものだと思っておくのが現実的です。
その代わり、両社とも補充用ビーズを販売しています。MOGUの補充用パウダービーズは500gで45cm角クッション1つ分が目安。「へたったら買い替え」ではなく「へたったら足す」で延命できるのが、安いビーズクッションとの決定的な違いです。
購入時に補充ビーズの入手性まで確認しておくと、長く使えます。
どっちを選ぶ?タイプ別の答え
🛋 Yogiboが向いている人
- 1台をソファ・ベッド・背もたれと使い回したい
- 深く沈み込む「包まれる感じ」が好き
- 部屋の中でよく動かす(8.3kgは扱いやすい)
- カバーの色を替えて模様替えを楽しみたい
- 本体価格を抑えたい(約9,000円安い)
🛏 MOGUが向いている人
- クッションの上で寝落ちする(音の少なさが効く)
- きめ細かい、しっとりした肌ざわりが好み
- 置き場所が決まっていて動かさない
- 日本製にこだわりたい
- まずは小さいサイズで試したい(45cm角なら3,000円前後から)
迷ったら:MOGUの小さいサイズから試す
「どっちの座り心地が好きかわからない」なら、MOGUのスクエア45Sのような小型モデルから入るのが失敗しにくいです。理由は3つ。
- 3,000円前後と、いきなり4万円を出すより圧倒的にリスクが小さい
- パウダービーズの感触が自分に合うかどうかを先に判定できる
- 大型を買い足しても、小型は足置き・腰当てとして無駄にならない
座り比べができる店舗が近くにあるなら、それがいちばん確実です。ただ両ブランドとも常設展示は限られるので、小型で試してから大型へという順番が現実的な解になります。
買う前に知っておきたい3つのこと
1. 大型ビーズクッションは「処分」が大変
170cm級のビーズクッションは、粗大ごみ扱いになる自治体がほとんどです。中のビーズが細かいほど、解体時に飛び散って回収が大変になります。買う前に、お住まいの自治体の粗大ごみ区分を確認しておくと安心です。
2. カバーの替えは別売り
汚れやすい家具なので、替えカバーがあると洗濯中も使えます。ただし別売りで、Yogibo Max用カバーは1万円台。本体価格だけで予算を組むと、あとから効いてきます。
3. 「軽い」は正義ではない
Yogiboの8.3kgは動かしやすい一方で、座ったときに本体ごとズレることがあります。フローリングに直接置くとこれが起きやすいので、ラグの上に置くか、壁際に寄せて使うのがおすすめです。
まとめ|「どう座るか」より「どう扱うか」で選ぶ
ヨギボーとMOGUの違い、おさらいです。
- Yogibo Max(32,890円・8.3kg):深く沈む・軽くて動かせる・1台何役。使い回したい人に
- MOGU パウダーマックス(41,800円・10.8kg):極小ビーズで静か・しっとり密着・日本製。寝落ち派に
- カバー素材・洗濯条件はほぼ同じ。差が出るのは中のビーズと重さ
- へたりは両方する。補充ビーズで延命するのが前提
- 迷ったらMOGUの小型(3,000円前後)で感触を確かめてから
どちらも長く使える品質のブランドです。大事なのは座り心地の好み以上に、その重さと大きさを毎日扱えるか。そこから逆算すると、答えは意外とはっきりします。
他のブランドも含めて価格順に比べたい方はビーズクッションおすすめランキング8選をどうぞ。これからの季節、足元の寒さ対策にはホットカーペットおすすめ12選やこたつおすすめ12選もあわせてご覧ください。
よくある質問
Q. ヨギボーとMOGUはどっちがいい?
使い方で決まります。1台をソファ・ベッド・背もたれと使い回したい、部屋の中でよく動かすならYogibo(約8.3kg)。クッションの上で寝落ちすることが多く、ビーズの音が気になる、置き場所が固定ならMOGU(パウダービーズで静か)が向いています。
Q. 値段はどっちが安い?
本体価格はYogibo Maxが32,890円、MOGU パウダーマックスが41,800円で、Yogiboのほうが約9,000円安くなっています(2026年9月時点・税込)。ただしYogibo公式ストアは55,000円以上で送料無料のため、Max単体だと送料が別途かかる点に注意してください。
Q. パウダービーズは本当にへたりにくい?
MOGUのパウダービーズは直径0.5〜0.9mmと非常に細かいのが特徴ですが、他社のマイクロビーズと比べて明確に長持ちするとは言い切れないという指摘もあります。ビーズクッションは使うほど潰れていくものなので、補充用ビーズで足しながら使うのが現実的です。
Q. 洗えますか?
どちらもカバーのみ洗濯可能で、本体は洗えません。Yogiboのアウターカバーは洗濯機で洗えますが、冷水・非常に弱いモードで、他のものと分けて洗うよう公式に案内されています。MOGUはカバーの手洗い・陰干しが基本です。
Q. 部屋が狭くても置けますか?
Yogibo Max・MOGU パウダーマックスとも幅65cm・長さ170cm前後あり、1人掛けソファと同程度の設置面積が必要です。狭い部屋ならMOGUのスクエア45Sのような小型モデル(3,000円前後)から検討するのが現実的です。




